17/10/15 「二重構造の私」とマインドフルネス | 山下良道師法話まとめ

17/10/15 「二重構造の私」とマインドフルネス

17/10/15 「二重構造の私」とマインドフルネス

http://www.onedhamma.com/?p=6383

 

「世間で流行している「心が強くなるマインドフルネス」。この発想がどうしておかしいのか?

なぜ心を強くなることを目指してはいけないのか?ということを大変分かりやすく説明してくださいました。

 

マインドフルネスはインド生まれであり、お釈迦様が菩提樹の下でお悟りになられた時に発見された「サティ」が原語である。したがってマインドフルネスはいきなり現代に登場したものではなく、長い歴史があり、仏教そのものである。

 

マインドフルネスのルーツはお釈迦様であるのに、現代のマインドフルネスはまるでルーツがないかのようにして隠している。ルーツを排除して、根っこを捨ててしまい、脳の科学として現れたマインドフルネス。怒りのスイッチをオフにする方法、状況を俯瞰できるようになる方法として、セラピーや社員研修の現場で、自己啓発に近い形で使われているのが現在のマインドフルネスの状況である。

 

なぜ宗教色を隠すのか?それは日本において宗教というのは評判が悪いからであり、マインドフルネスが悪いものとの関係を断ち切って脳科学として現れたのである。しかし、これは本当のマインドフルネスではない。

 

このような状況でマインドフルネスが現れたために、日本仏教もマインドフルネスを誤解して、マインドフルネスを批判したり否定したりする大混乱が起きている。しかし、マインドフルネスのルーツはお釈迦様であるのだから、日本仏教がマインドフルネスを否定することはお釈迦様を否定することになり、絶対にあってはいけないことなのである。

 

菩提樹の下で、「聖なる真理」を発見されたお釈迦様が最初に説かれた四聖諦と八正道。八正道の七番目に「正念(サンマ・サティ)」がある。「正しい気づきさえすれば、世界の苦しみは無くなる」という教えは、一見「怒りに気づけは怒りがなくなる」という風に思ってしまう。しかし、実際に怒りに気づいても、怒りがコントロールできない事を多くの人が実感している。お釈迦様の言われた通りにやっているのに怒りが無くならない、心が強くならないのである。

 

ではその強くしたい「心」とは何なのか?一日中考え事をしたり、過去や未来の事を考え、心配したり不安になったりする「心」である。その心のまま怒りに気づいても何も起こらない。人間とは一体何なのか?という事に対して致命的な思い違いを犯しているのである。

 

肉体や脳、一日中考え事や感情がわいているあなたが「私」ではない。これは自分に対する根本的な認識の間違いであり、我々はまったく違う理解をしなければいけない。

 

自分は二重構造になっているのである。


現代は「私」というものを「物質的肉体とその一部である脳が生み出した思考と感情が自分」という認識だが、自分とはそれ以上の存在である。どうしようもない私と、そこから完全に自由な私がいる。それが何なのかをお釈迦様をはじめとする先達たちが伝えようとしてきた。

 

マインドフルネスを「怒りが止まらない私」が「気づく」のではなく、違う何かのところから気づくという二重構造の私として捉えなければいけない。

自分が一重構造ならば、体の筋肉を鍛えるように、心を強くするという発想しかもてない。しかし、心は筋肉を鍛えるように強くなることはありえない。本当の強さとは、暴走する心が自分ではないということを知り、本当の在り方に気づくこと。その時、無限大に強くなれるのである。

 

心を強くしようとマインドフルネスを試みて、どれだけやってみても心が強くならないことを知る、まさにここからがスタートとなる。一重構造の自分がどれだけマインドフルネスを実践しても何も起こらないのである。

 

 

★★★★★

 

私自身、心を強くしようと、様々な理論やテクニックを使い、自分を変えようとして、散々失敗してきました。そして「強くなれない私がダメなんだ。できない私がダメなんだ。」と自らを責めるという悪循環でした。どれだけやっても心は強くならないと挫折した時がまさにスタートでした。

 

そのループを断ち切ったのは「私」とは何か?を知る事。私が二重構造であるという事が本当の意味で腑に落ちたからだと実感しています。今までの私の延長線上でどれだけがんばっても無理だったのだと。自分とは何か?という世間一般の認識、この大きな間違いに気づき、新しい世界観を受け入れた時、本当のマインドフルネスが出来るだと感じています

| 23:31 | comments(0) | - | pookmark |
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